産業春秋/高専生は人“財”

(2023/10/17 05:00)

高等専門学校(高専)への注目度が高まっている。盛山正仁文部科学相は弊紙のインタビューに「半導体などの先端技術や起業に向けた教育を進め、高専生が世界で活躍できる人材になることを期待する」と語った。

高専は実践的・創造的技術者の養成を目的とした高等教育機関。1962年に設置が始まり、現在全国に58校ある。毎年約1万人が卒業し、就職するのは6割。4割は専攻科への進学、大学への編入となる。OBは著名企業のトップや起業家など産業界で活躍している。

高専生が評価されるのは粘り強さ。国立高等専門学校機構の谷口功理事長はモノづくり日本会議のシンポジウムで「高専生は一つのことに熱中し、一生懸命取り組む」と自信を持って説明した。

そうした資質は、博士号の取得にも表れる。高専から大学に編入した学生は大学からの進学者に比べ、博士になる割合が高いという。採用においても、実践力の高さから高専出身者に狙いをつけるモノづくり企業が全国にある。

高専機構は北海道の工業高専4校と半導体技術者の育成を共同で進める。ラピダスが道内に工場を建設することに対応するものだ。高専生は人“財”として存在感を増している。

(2023/10/17 05:00)

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