トヨタ、テスラの充電規格採用 北米で1.2万基超の利用可能に

トヨタ自動車は２０日、２０２５年から北米で展開する電気自動車（ＥＶ）に米テスラの充電規格「ＮＡＣＳ」を採用すると発表した。これによりトヨタと高級車ブランド「レクサス」の所有者は、北米全域で１万２０００基以上のテスラの急速充電設備を利用できるようになる。顧客が多くの充電インフラを利用できる環境を整え、ＥＶ所有者の行動範囲を拡大。充電についても多様な選択肢を提供する。

トヨタとレクサスは２５年からトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ケンタッキー（ＴＭＭＫ、米ケンタッキー州）で生産予定の３列シートスポーツ多目的車（ＳＵＶ）を含む、一部のＥＶにＮＡＣＳを採用する。また、それより前に発売する「ＣＣＳ」規格の充電器を採用したＥＶについても、２５年以降にアダプターを使ってＮＡＣＳに対応できるようにする。

ＮＡＣＳは北米では米ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）や米フォード・モーターなども採用。国内では日産自動車やホンダが同充電規格への対応を表明している。