【早読み特選】ジャパンモビリティショー2023/トヨタ、知能化機能を充実

(2023/10/21 06:00)

  • 知能化技術の一つ「インタラクティブ・リアリティ・イン・モーション」。車内のカメラが人の指の向きを察知し、その先にある店舗や人、車などの情報をドライバーと共有する(北米での実証)

トヨタ自動車は26日から東京・有明の東京ビッグサイトなどで開かれる「ジャパンモビリティショー2023」に、車に新たな価値を付加する「知能化技術」を出展する。2026年に投入予定の次世代電気自動車(EV)向けコックピット(運転席)に加え、ドライバーの好みに合わせて車の特性を変化させたり、車がセンサーとなり周囲情報を取得できたりする機能を紹介する。デジタル技術で自動車やドライバーに新たなサービス、体験をもたらす。

次世代EV向けコックピットはスイッチやシフトレバーなどをデジタルディスプレーに集約する。ハンドルの左右に設置し、運転操作系とオーディオ系を分ける。車側から次に必要になるであろう機能や操作も提案する。音声入力による操作も可能で、走行に集中できる環境を整える。

個人の好みに合った車の提供では、旧車やスポーツカー、映画に出演した車など、1台のEVで複数の車種の「乗り味」を表現。音や振動、においなども演出し、気分や道路状況に合わせて最適な走行を実現する。

車を移動手段としてだけでなくセンサーとして用いる機能では、車内のカメラが人の指の向きを察知。その先にある店舗や人、車などの情報をドライバーと共有する。指で示した店舗の予約やメニューの読み上げなど、検索機能にとどまらない体験も提供する。

(2023/10/21 06:00)

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