三菱商事など、インドネシアでLNG生産5割増 増設設備から出荷開始

• 

  　　　　　　　　インドネシアのタングーＬＮＧプロジェクトの設備（西パプア州）

三菱商事やＩＮＰＥＸなどは２０日、英資源大手ＢＰと手がけるインドネシアのタングー液化天然ガス（ＬＮＧ）プロジェクトにおいて、増設した設備からＬＮＧの出荷を始めたと発表した。既存設備を含むＬＮＧ生産能力は５割増の年間１１４０万トンとなった。今回の増強分の年間３８０万トンのうち、最大２８０万トンはインドネシアの国営電力会社に販売し、最大１００万トンは関西電力に販売する。

増設設備のＬＮＧ生産は９月１３日に開始し、出荷は１０月１８日に始まった。早期のフル生産を目指すほか、ガス田での二酸化炭素（ＣＯ２）の回収・利用・貯留（ＣＣＵＳ）を含む追加開発を検討している。ＣＣＵＳではタングー全体で排出されるＣＯ２を約半分に削減することを見込む。

タングーの既存設備のＬＮＧ供給先には関西電力のほか東北電力も含まれる。タングーには国内からＪＸ石油開発や三井物産、住友商事、双日、エネルギー・金属鉱物資源機構（ＪＯＧＭＥＣ）も参画している。