産業春秋/34年ぶりマーケティングの定義刷新

(2024/2/5 05:00)

日本マーケティング協会は34年ぶりにマーケティングの定義を刷新した。新たな定義では「価値共創」「ステークホルダーとの関係構築」「社会課題の解決」「持続的成長」がキーワードとなる。

従来の定義には「グローバルな視野」「顧客との相互理解」「市場創造」というワードがあった。新定義では、理解から共創や関係構築へ、視野を広げた先の解決へ、創造から持続へと掘り下げた。

マーケティングは1900-60年代「製品主義」、70-80年代「顧客主義」、90-2000年代「価値主義」、10年代以降「自己実現」と進化してきた。産業革命、大量生産・販売、インターネットの出現、自分にとって価値あるものを選ぶ現代へと、時代とともに役割が変化した。

定義刷新の背景には人工知能(AI)、IoT(モノのインターネット)、ビッグデータの発展がある。これらを用いた顧客分析は格段に高度化している。

マーケティングの現場では、役員クラスを最高責任者に据える企業が増えている。販売戦略にとどまらず経営戦略に組み込む動きだ。定義の刷新により、企業はマーケティングへの認識を一段と高め、長期停滞の日本経済を新たなステージに導きたい。

(2024/2/5 05:00)

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