渡辺鉄工、回転テーブル×ロボで生産性向上

(2024/2/5 12:00)

  • ロボットと回転テーブルの利用イメージ

産業機械や生産ラインのメーカーである渡辺鉄工(福岡市博多区、渡辺剛社長)は、ロボットシステムインテグレーター(SIer)事業も手がける。自動化に関する豊富なノウハウを生かし、設置スペースなどの環境や予算に合わせたシステムを提案できる。設計から据え付けまで一貫して対応し、既存の装置にロボットを組み合わせた実績も多い。

同社は「ユーザーと一緒になって」(尊田義浩取締役営業技術部長)システムを検討し、ロボットハンドをはじめとする周辺設備を含めたシステムを構築する。複数のロボットメーカーをはじめ、幅広い関連業者とのネットワークを築いていることも強みとする。システム構築では「いろいろな分野の企業と、それぞれの得意分野を生かしながら作り上げていく」(同)。

渡辺鉄工が提案するロボット活用例の一つが、溶接での導入だ。ロボットは床置き、天吊りの両タイプに対応。加工対象物(ワーク)の移動も提案できる。溶接箇所の判断にはカメラが使える。

物流分野では、仕分け作業でコンテナの色を見分けて積み上げるロボットシステムを構築可能だ。

そのほか引き合いが増えているのが、ワークをセットしたテーブルを回転させ、ロボットを組み合わせて加工するシステム。

テーブル両端にワークをセットする仕組みで、一方のワークを加工中に、もう一方のワークをセットする。加工が終わればテーブルが回転し、すぐに次のワークの加工を始められる。大きなワークに対してはロボットの位置を動かして加工できるようにすることも可能だ。

そのほかロボットがワークの大きさを測り、曲面にも印字できるロボットシステムをロボットメーカーと一緒に提案している。

渡辺鉄工は特に中小企業のロボット導入を支援する考え。人手不足への対応を課題とする企業の生産性向上や、省人化への貢献に力を入れていく方針だ。

(2024/2/5 12:00)

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