大京アステージ・穴吹コミュニティ、スマホにマンション管理情報提供

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  アプリを使ったウェブ会議（イメージ）

大京アステージ（東京都渋谷区、真島吉丸社長）と穴吹コミュニティ（高松市、真島吉丸社長）は、スマートフォンのアプリケーションで分譲マンションに関する問い合わせや手続きが簡単に行えるサービス「ＰＯＣＫＥＴ　ＨＯＭＥ（ポケットホーム）」を運用している。２０２３年３月に両社が提供するマンション居住者や区分所有者向けに提供を始めた。

スマホを活用したサービスを提供する背景には、「建物の老朽化」「居住者の高齢化」「労働力の高齢化」というマンションを取り巻く三つの社会課題がある。特に労働力に関しては、「人手不足によってマンションを管理できない状況をつくりたくない」（白沢英之大京アステージ取締役〈デジタル改革担当兼ＩＣＴソリューション事業部管掌兼ＩＣＴソリューション事業部長〉）との思いが、新サービス開発の出発点となった。

時間や場所の制約を受けにくいマンション管理の新たな手法を構築するため、２０年に着手したのが「ＭｉＤＤ　Ｐｒｏｊｅｃｔ（ミッド・プロジェクト）」。これまでのマンション管理の知見やノウハウと、居住者から吸い上げた多様な意見をもとに、デジタル変革（ＤＸ）による次世代型管理サービスとして「ポケットホーム」を作り上げた。

「必要最低限のものを実装した」（同）と話すように、ユーザー目線で機能を厳選。「マンションＷＥＢ会議」「ＡＩ自宅査定」「ＬＩＮＥからお問い合わせ」「よくあるご質問」「各種お手続き」「お知らせ」の六つのコンテンツで構成している。

この中の「マンションＷＥＢ会議」を管理組合の総会で使えば、日程の確認から出欠席の回答、参加、投票までの一連の手続きがオンンラインで完結する。育児中の家族や身体が不自由な高齢者らの参加を後押しする効果も見込める。

今後の目標は「利用率やダウンロード数を増やすこと」（同）。理事や理事長以外の住民らの利用増や春先からの総会シーズンを見据え、機能の拡充を検討していく。