(2024/2/22 12:00)
OKIは顧客の購買行動の変化を踏まえ、ウェビナーを活用した見込み客の獲得に力を入れる。2022年から本格化し、23年度にはウェビナーを3回開催した。確度の高い見込み件数も数十件ほどに上るという。新規顧客の獲得に向けて見込み客に電話や電子メールで営業する「インサイドセールス」部門を設置するなど積極的にオンライン営業に取り組む。
OKIはウェビナー動画を外部に発注せずに自社のスタジオで撮影から編集、配信まで全てを自前で手がける。21年度に本社を構える東京・虎ノ門と蕨システムセンター(埼玉県蕨市)に撮影スタジオを開設した。カメラや音響設備を設置し、スタジオから配信できる仕様とした。
ウェビナーで取り扱う商材は、構内交換機(PBX)のアプリケーション「Com@WILLソフトフォンスマート」やプリンター、製造業向けの商材などさまざまだ。動画制作にあたり、OKIの井上夏生担当部長は「視聴者に興味を持ってもらうためのシナリオ作成に苦労している」と明かす。1回のウェビナーは40―50分。Com@WILLソフトフォンスマートの訴求対象は、企業の総務担当者や病院の事務局長などだ。担当者が動画に出演することで、より詳しい情報を伝えるようにしている。電話を廃止して米マイクロソフトの対話ツール「チームズ」に全面移行しようとしたが電話が必要との声が上がったエピソードや、メーカーでは工場との連携には内線が欠かせないといった事例などを共有する。
仮説を立てながら、共感を得られる切り口を考えるのが大変で、シナリオの作成には1カ月かかるという。また配信動画の構図や撮影手法にも工夫が必要だ。井上担当部長は「テレビ番組を作るような構成力が問われる」と語る。対話型生成人工知能(AI)「チャットGPT」も活用し業務効率化につなげる。今後も年3回のウェビナー配信を継続する。
(2024/2/22 12:00)
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