(2024/2/22 12:00)
全国的に書店が減少する中、ローソンは日本出版販売(東京都千代田区)と協業して、コンビニエンスストアを併設した書店「ローソン マチの本屋さん」の出店を加速している。気軽に立ち寄れるコンビニの利点を最大限生かしながら、書店も利用できるのが特徴だ。河本純季エンタテインメントカンパニーマーチャンダイザーに現状と今後の展開を聞いた。
―マチの本屋さんの特徴は。
「ローソンに併設する書店を全国展開する狙いで、2021年に埼玉県狭山市に日販と1号店をオープンした。現在、青森県田子町や岐阜県岐南町など10店舗を展開している。地域に書店がなかったり、人口当たりの書店数が全国平均以下の場所に出店している。広さは20―30坪で、雑誌やコミック、文庫本や文芸書など約6000タイトル、約1万2000冊をそろえる」
―通常のコンビニ店内にある本棚とは異なりますね。
「書店としての認識コード『番線』を持っているため、一般的な書店と同様に本の取り寄せができる。図書カードも使え、定期購読の申し込みも可能だ。本は通常のローソン店舗に比べて20倍の冊数が売れている。併設店舗は女性客の来店者数が増え、高齢者や家族連れの利用も多い」
―本が売れずに閉店する書店が多い中で、本が売れる理由は。
「コンビニ併設というのが大きい。コンビニに飲料を買いに来たついでに雑誌を買う、もしくは欲しいコミックを購入するために来店してお弁当を買っていくなど、顧客にとって利便性も良く来店動機につながっている。書店とコンビニ双方の利点が生かされている」
(2024/2/22 12:00)
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