(2024/3/13 17:00)
トヨタ自動車は13日、2024年春の労使交渉(春闘)が妥結したと発表した。同日実施した4回目の交渉で賃金と一時金要求に満額回答した。また、労使交渉の中で議論を積み上げ、工場整備や再雇用者の処遇改善、初任給の引き上げなど働きやすさとやりがい向上を含む「人への投資」を強化することを決めた。
13日に愛知県豊田市の本社で会見した総務・人事本部の東崇徳本部長は「10年先を見据えた働き方を徹底的に話した」と説明。環境、仕組み、賃金・賞与の3項目で、人への投資に対応することも明らかにした。賃金・一時金では労組が要求した最大で月2万8440円の引き上げ、一時金は7・6カ月分と過去最高水準の賃上げに応じる。物価上昇に伴う生活の安定に加え、次世代の投資を強化すべく初任給も引き上げる。
働きやすいモノづくり環境の整備ではトイレなどの更新を24年度にも完了し、27年度に向け新設。期間従業員の食堂利用を半額化するほか、職場ニーズに基づき65歳以上の雇用も進める。
職種の変更を可能にしたり、マネジメント層の役割を定義ながらサポートポストを設置したり、やりがいづくりにも取り組む。教育や採用も「一律から脱却する」(東本部長)とした。
(2024/3/13 17:00)
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