(2024/3/25 17:00)
対ドル円相場が1ドル=151円台と安値の推移が続いている。日銀は19日にマイナス金利政策を解除した一方、緩和的な金融環境を続ける方針で、日米金利差を意識した円売り圧力が継続しているためだ。米国の利下げ開始のタイミングとペースが明確になるまでは、円安ドル高の流れが続きそうだ。
25日の東京外国為替市場は、1ドル=151円台前半で取引されている。19日に日銀の金融政策決定会合、20日(現地時間)に米連邦公開市場委員会(FOMC)と中央銀行のイベントを無事に通過し、日米株式市場は好調に推移した。一方で外国為替市場は円安の流れが止まっていない。
日米金利差は3%を上回る水準が続く。日本の10年国債金利は足元で0・73%程度と日銀のマイナス金利解除後も急上昇していない。米国の10年国債利回りは2月1日に一時3・8%まで低下した後に上昇し、現在まで4%台前半で推移。米金融政策が2024年中頃にかけて利下げする展開を織り込んでいる。
今後の発表を控える米国個人消費支出が高止まりする結果ならば、ドル高圧力となる可能性がある。また一方で東京都区部の消費者物価指数の結果によっては円高圧力が働く展開もありうる。
(2024/3/25 17:00)
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