情報収集衛星レーダー8号機、打ち上げに成功 H2Aで

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  打ち上げに成功したＨ２Ａロケット４９号機（MHI Launch Services提供）

　三菱重工業と宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）は２４日１６時２４分ごろ、防衛や大規模災害への対応など危機管理に必要な「情報収集衛星レーダー」８号機について、大型基幹ロケット「Ｈ２Ａ」４９号機で種子島宇宙センター（鹿児島県南種子町）から打ち上げた。打ち上げの約２０分後に衛星をロケットから分離。予定の軌道に入り、打ち上げは成功した。

　Ｈ２Ａは今回で４３回連続の打ち上げ成功になる。安心・安全な日本の宇宙輸送技術を示した格好だ。

　レーダー衛星は電磁波の反射から地表を調べられ、夜間や雨天でも情報を得られることが特徴で、安全保障が重要視される中で重要な衛星の一つだ。

　Ｈ２Ａは２００１年から運用している日本の大型基幹ロケット。２４年度内に打ち上げ予定の５０号機で引退する。

　現在並行して運用中の新型の大型基幹ロケット「Ｈ３」が後継機。Ｈ２Ａ５０号機の打ち上げも成功させ、日本の宇宙輸送技術の高さをＨ３に引き継ぐ。