産業春秋/日本人の本離れが深刻だ

(2024/9/26 05:00)

日本人の本離れが深刻である。文化庁の2023年度「国語に関する世論調査」で、漫画・雑誌を除く本(電子書籍を含む)を読まないと答えた人は62・6%と、18年度から15・3ポイント上昇した。

「本を1カ月に1冊以上読む人」は36・9%で、同15・7ポイントの低下だった。「読書量が以前より減っている人」は69・1%。減った理由はスマホなどに時間が取られる、仕事や勉強が忙しい。

インターネットや会員制交流サイト(SNS)が浸透し、情報機器の発展でペーパーレス化が進む。デジタルなしの仕事、生活は考えられないほどだ。とはいえ、利用者はネットでもSNSでも興味がない情報には見向きもしない。手軽で便利は、物事を幅広くみて、深く考えることから遠ざける。

本や資料を紙で読む方が、記憶に残ると言われる。光の反射で印刷が目に入るのと、ディスプレーのバックライトを透過して文字が目に入るのとでは違うらしい。線を引いたり書き込みをしたり、五感を使うことで記憶はより定着する。

本の選び方では「書店で実際に手に取って」が、なお最多となっている。思考を豊かにするため本屋に行こう。経済産業省も書店振興プロジェクトチームを発足している。

(2024/9/26 05:00)

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