9月の射出成形機受注、伸び率大幅縮小 中国景気鈍化など響く

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日本産業機械工業会（産機工）と日本プラスチック機械工業会がまとめた９月の射出成形機受注実績は、前年同月比２・１％増の７４０台と９カ月連続で増えたものの、伸び率は８月（前年同月比２・０倍）から大幅に縮小した。輸出向けは同６・４％増だったが、国内向けが同５・２％減と２カ月ぶりに減少に転じた。クラス別では型締め力１００トン未満の小型機や１０００トン以上の超大型機が伸びたが、中型機種は減少した。

増加率の縮小について大手メーカーは「受注件数は下がっていないが、引き合いが前月より弱まっている感じがある」と警戒する。中国の景気鈍化のほか、電気自動車（ＥＶ）市場の伸びに懐疑が生じていることが背景にあるとみられる。

型締め力２０トン未満の超小型機は同６・９倍の５５台、２０―９９トン機種も同４１・６％増と伸長したが、超小型機は台数がもともと少なく、伸び率が拡大した面もある。対して１００―１９９トン機種は同２４・１％減で、うち輸出は同３３・３％減だった。

ＥＶ向けが多いとされる１０００トン以上の超大型機は増加を保っており、１０月にこのクラスがどう変わるかもポイントになりそうだ。