オリンパス、CEO辞任 竹内会長が代行

違法薬物購入の疑い

• 

  カウフマン氏

オリンパスは２８日、シュテファン・カウフマン社長兼最高経営責任者（ＣＥＯ、５６）が同日付で辞任したと発表した。カウフマン氏が違法薬物を購入していた疑いがあり、取締役会がカウフマン氏に辞任を要求。同氏がこれに応じた。当面、竹内康雄会長（６７）がＣＥＯの役務を行う。

違法薬物購入の通報を受け、オリンパスは事実確認と捜査機関への報告を実施。内部調査の結果、取締役会は、カウフマン氏が同社の行動規範や企業文化と相いれない行為をしていた可能性が高いと全会一致で判断した。

• 

  竹内氏

カウフマン氏は２３年に竹内氏の後任としてオリンパス社長兼ＣＥＯに就任。主力の消化器内視鏡や消化器処置具で北米市場の深耕や新興市場の開拓に取り組んだ。また製品の品質管理や当局への報告迅速化のため、ＩＴシステム統一やデータ管理の効率化に約６００億円を投じるなど、改革を進めていた。

【略歴】竹内康雄氏（たけうち・やすお）８０年（昭５５）中央大商卒、同年オリンパス入社。０９年執行役員、１２年取締役、１６年副社長、１９年社長兼ＣＥＯ、２３年会長。東京都出身。