インタビュー/アヤラ産業 製造部部長・河野誠治氏 顧客の要求以上 心がける

(2024/11/12 12:00)

アヤラ産業(栃木県那須烏山市、中村恵之社長)は産業用ロボットや工場自動化(FA)機器、合理化設備を設計・製造する。顧客の要望に応えるため、製造に高い技術力が求められる。製造部の河野誠治部長に話を聞いた。

  • 製造全体を統括しつつ、現場に立つことも

―業務内容は

「機械加工や電気関係(制御)の設計業務を担当してきた。現在は機械加工の組み立て作業の進捗(しんちょく)管理、保全業務や生産設備の検討、社内で使う治具の製作を行っている。現場に立って製造業務に就くこともある。(製造品は)まず顧客との約束通りのものを目指し、プラスアルファで要求以上とすることを心がけてきた。ソフトウエア上で『こういった画面があれば使いやすい』など工夫してきた」

―後進育成の心がけは。

「昔は『見て覚えろ』という時代だったが、今は全部説明しなければいけない。教える側が考え方を変える必要がある。製造品は一品モノで、もし同じモノを作るのであればマニュアルも用意できるが、それは難しい」

「まずは『自分ならこうする』とやり方を推薦し、実践してもらい、後はその人の判断に任せる。例えば、プログラムを作るのであれば、プログラムの機能が同じでも作り方は人によって違う」

―現代はツールが充実しています。

「昔は関数電卓を使い、ちょっとした動きをさせるのにも時間がかかっていたが、今は必要ない。当社が導入した新しい機械は新人がつきっきりで使い方を勉強している。その機械は使い方を教える人がいないので、一歩一歩、時間をかけて覚えてもらい、長い目で見てあげたい」

―まもなく65歳の定年を迎えます。

「今の役職は2025年5月まで。これまでは顧客の要望に沿って業務をしてきたが、定年後は自社で使う数値制御(NC)を1台くらい好きに一から作り上げてみたい。半分は趣味のようなもので」

(2024/11/12 12:00)

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