10月の黒物家電、国内出荷3.6%増 薄型テレビ多様化で好調

(2024/11/21 17:00)

電子情報技術産業協会(JEITA)が21日に発表した黒物家電を主とする民生用電子機器の10月の国内出荷額は、前年同月比3・6%増の902億円となり、2カ月ぶりに前年同月を上回った。薄型テレビが全体の出荷額を押し上げた。有機ELや液晶のほか、小型の発光ダイオード(LED)を高密度に敷き詰めて制御する「miniLED」といったディスプレーの多様化が顧客にとっての選択肢の増加につながり、けん引役となったようだ。

テレビを含む映像機器の出荷額は同14・1%増の426億円。薄型テレビが同6・5%増の342億円になったことが寄与した。薄型テレビの出荷台数は同14・8%増の38万3000台で、そのうち50型以上が43・7%を占めた。

他方、カーナビゲーションシステムを含むカーAVC機器の出荷額は同3・3%減の427億円。カーナビの出荷台数は同14・4%減の26万6000台だった。JEITAは「自動車の生産台数が増えれば(カーAVC機器は)持ち直すだろう」とし、民生用電子機器全体については「一進一退の状況が続くのではないか」とみる。

(2024/11/21 17:00)

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