女性リーダーの気持ち/シェルター 技術開発部チーフ・十文字春奈氏 新たな技術 常に吸収

(2024/12/17 12:00)

大学院修了後、2020年4月に入社。研究室では木造建築の構造などを学んできました。当社を知ったのが大学の図書館でふと手にした建築冊子。この中で、独自の木造構築・耐火技術を使った大規模な木造施設が目に飛び込んできました。それは大きな衝撃を覚えました。その木構造を手がけたのが当社でした。

滑り出しは本社(山形市)。技術開発部に配属され、半年ほどで東京支社(東京都港区)に異動しました。23年にチーフ(主任)になり、現在は計5人の部下とともに日々働いています。物件について、木構造の構造計算などを駆け出しの頃から担ってきました。当初は小規模な物件の図面を任されたりして、成長してきました。今は何事もやる立場になり、設計事務所などとのやりとりをする際の「窓口」にもなっています。

窓口業務を担うのは4人ほど。女性は自分のみです。やりがいを感じています。現在当社の社員は117人。そのうち女性は20人です。技術開発部では5人になります。まだ入社5年目ですが、社内では「中堅」のポジションになると言われます。指示を出す立場になり、複数の業務を円滑に進めることに気を配るようになりました。

窓口業務を担っていくために、関連する法律や各種の条例、新たな技術など建築に関する知識を常に吸収することが、これまで以上に求められるようになりました。そこで「分からないことは聞く」を実践しています。自分が精通していない鉄筋コンクリート(RC)造などの技術は、社内の詳しい人に積極的に聞きます。

ストレス解消法としては、もっぱら食べ歩いたりしています。行きたい店で食事ができたときはうれしいです。今後の目標としては、英語を習得したいと思っています。シェルターの木造構築・耐火技術は、スイスと米国の企業にも技術供与されています。交流を深めていきたいです。後輩には、世界に通じるシェルターの「高度な技術」に誇りを持つように呼びかけています。

(2024/12/17 12:00)

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