(2024/12/26 12:00)
スプランク・サービス・ジャパンはサイバー攻撃対策などを展開している。情報セキュリティー上の脅威の管理を簡素化し、ビジネスでのリスクを最小限に抑える技術を生かし、顧客を拡大してきた。ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)による攻撃が後を絶たず、製造業のサプライチェーン(供給網)が影響を受けるケースも増えている。巧妙な攻撃の兆候をつかみ、対策の向上に役立てる。
同社は米スプランクの日本法人で、企業の情報セキュリティーを高めるソリューションを提供する。攻撃の動機のほとんどが金銭の要求で、企業は対応を迫られている。しかも攻撃を隠蔽(いんぺい)する技術が広がっているという。スプランク・サービス・ジャパンの矢崎誠二セキュリティストラテジストは「攻撃のステルス性が極めて高い」と警鐘を鳴らす。
サプライチェーンが攻撃を受けた場合、生産停止など広範囲に影響が出る可能性がある。そのため「少なくとも兆候を見つける」(矢崎セキュリティストラテジスト)ことが重要だ。スプランクのソリューションは継続的な監視などを実現し、検出や対応にかかる時間を最適化できる。情報セキュリティーに関わる分析の高度化を見込める。
サイバー対策をめぐっては中小企業が後手に回りやすく、標的にされるリスクが高まっている。矢崎セキュリティストラテジストは「情報セキュリティーに関するガイドラインを参照することも必要」と指摘する。同社はITインフラなどの安全性を高める技術を活用し、さまざまな企業における対策強化を後押しする。
(2024/12/26 12:00)
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