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シリア:暴力の激化により子どもの死者増加-避難許されない地域も【プレスリリース】

(2018/1/29)

カテゴリ:その他

リリース発行企業:公益財団法人日本ユニセフ協会

シリア:暴力の激化により子どもの死者増加-避難許されない地域も【プレスリリース】

ユニセフ・シリア事務所代表声明


「マラとここで遊んでいた時、突然、辺りが真っ暗になって、気付いたら病院にいたんだ」と話す、6歳の男の子。一緒に遊んでいた姉妹は、爆撃によって崩れたがれきの下敷きとなり亡くなった。(シリア・東グータ)(C) UNICEF_UN066024_Almohibany
【2018年1月26 日 ダマスカス(シリア)発】

シリアの一部地域で続く攻撃により子どもが犠牲になっていることについて、ユニセフ(国連児童基金)シリア事務所代表フラン・エクイザ(Fran Equiza)が、以下の声明を発表しました。

* * *

シリアのいくつかの地域で暴力が激化する中、この2週間は、命を落とす子どもたちの数が日々増加しています。

ユニセフは、シリア北西部アフリン地区での暴力により、少なくとも11人の子どもが死亡し、さらに多くが負傷したという憂慮すべき報告を受けました。近くのイドリブでは、SaraqabおよびKhan Shaykhounへの攻撃により、この1週間だけで、少なくとも9人の子どもが死亡したと報告されています。ダマスカスでは、旧市街のBab Touma地区への攻撃で、3人の子どもが死亡しました。ダマスカスでは1月22日、子どもたちが下校する時間に、この数週間で最も激しい攻撃が起きました。

アフリン地区では、家族は同じ地区の別の場所に逃れ始め、避難民キャンプに保護を求めていますが、そこはすでに避難民12万5,000人以上がひしめき、厳しい冬の天候に晒された過酷な環境下で暮らしています。身の安全を求めて、他の地域に逃れようとする人々が、アフリンを出ることを阻止されていると報告されています。暴力があまりに激しいために、家族は建物の地下での生活を余儀なくされているとのことです。大半の店は閉鎖され、ユニセフが支援する子どもにやさしい空間や心理社会的ケアなどの子どもの保護のサービスも中断せざるを得ませんでした。

戦争にも法があります。しかし、シリアでは毎日、破られています。ユニセフは、すべての紛争当事者に対して、彼らにはいかなるときでも子どもを保護する義務があることを、再度呼びかけます。

また紛争当事者は、攻撃を受けている地域から身の安全が脅威に晒され逃れようとしているすべての人々に、安全な通行を確保しなければなりません。

紛争勃発から7年近くが経過する中、最も影響を受け続けているのは子どもたちで、かつてないほどの破壊、避難生活、および死に直面しています。彼らは命を、ふるさとを、子ども時代を失いました。もうたくさんです。

■ユニセフのこれらの地域での支援活動

アフリンから逃れた子どもと家族への支援として、避難民が到着すると予想されるアレッポ市での2つの移動診療チームの展開を支援しています。イドリブからの避難に関連し、アレッポ西部の村落部に避難民が流入していることに対して、ユニセフはこれらの地域に100基の貯水槽と給水トラックによる水の提供を準備しています。また、そこではすでに、5つの移動診療チームが展開し、子どもたちに対する心理社会的ケアおよび地雷啓発活動を含む子どもの保護の活動を実施しています。

* * *

■ 本信はユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が編集・翻訳したものです。本信の原文は、https://www.unicef.org/media/media_102500.html からご覧いただけます。

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

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