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(2017/10/2)
カテゴリ:その他
リリース発行企業:Bugatti Japan 株式会社
・静止状態から時速400kmに加速し、停止するまでのタイム(0-400-0 km/h)、41.96秒を記録
・世界の市販車の最速記録として正式に認定
・シロンは加速性能とブレーキ性能の分野を牽引する確固たる地位を確立
・この記録はF1モナコグランプリ覇者であり、インディ500を2回、デイトナ24時間レースを3回制したドライバー、ファン・パブロ・モントーヤにより樹立
・モントーヤ:「シロンの安定性とコンスタントな加速は本当に素晴らしい。その加速とブレーキには本当に驚いた。」
・シロンが0-400-0 km/h (0-249-0 mph) 走行の同記録に必要とした距離は、わずか3.112キロメートル
・テスト走行はSGS-TUV Saarの監督下で行われ、正式に認定された
・同記録はブガッティが2018年に目指す市販車における世界最高速度記録への第一歩
・ブガッティ オートモビルズS.A.S.社長ウォルフガング・デュルハイマー:「生産台数500台限定のシロンは、すでに300台の受注を完了しました。この類まれなるスーパースポーツカーのサクセスストーリーはこれからも続きます。」
ブガッティ シロンの世界記録※:フランス、アルザス生まれの1500 PSスーパースポーツカー「シロン」は、静止状態から時速400 kmに加速、そして停止するまでのタイムをわずか42秒内(正式記録41.96秒)で達成したことで、世界の市販車が未だ到達し得なかった最速記録を正式に樹立しました。テスト走行は、検査・試験・認証・証明を行う世界的機関SGSのSGS-TÜV Saarの監督下で行われ正式に認定されました。シロンは走行距離わずか3.112キロメートルでこの偉業を達成し、その圧倒的なパフォーマンスにより、スーパーカー界の独自の地位を確立したと言えます。世界記録はF1モナコグランプリ覇者であり、インディ500を2回、デイトナ24時間レースを3回制したファン・パブロ・モントーヤにより樹立しました。0-400-0km/h走行は、ブガッティが目指す2018年の世界最高速度記録への第一歩であり、昨年世界デビューを果たしたシロンが打ち立てるサクセスストーリーのハイライトのひとつです。生産台数500台限定のシロンは、すでに300台の受注を完了しています。ブガッティは、2017年9月14日~24日の期間、フランクフルトで開催される「第67回国際モーターショー(IAA)」のホール3にて、世界新記録を達成したシロンを公開します。
※燃費L/100km: 市街地35.2 / 郊外15.2 / 複合走行22.5; CO2排出(複合) g/km: 516, EUエネルギー効率ラベル: 等級G
2017年8月、風が穏やかな快晴に見舞われた日に、シロンがレーシングドライバー ファン・パブロ・モントーヤと共に長い直線コースがそびえるスタート地点へと現れた。ブガッティでは既に馴染みも深いトップスピードキーを入れ、トップスピードモードをアクティブにする。これによりシロンは時速380 km以上の走行が可能になる。信号を前にして、モントーヤは左足をしっかりとブレーキペダルに固定し、ファーストギアに入れたローンチコントロールをアクティブにする。スピードメーター横のデジタルディスプレイが指令を受信し、1,500馬力が目を覚ます。「On your mark!(位置について!)」 ドライバーとチームが神経を集中する。今回のシロンの0-400-0km/h走行という驚愕な異次元への挑戦を実証するためにブガッティはモントーヤを指名、彼は喜んで引き受けた。
モントーヤは右足をフルスロットにセット。8リットルW型16気筒エンジンは2,800 rpmまで上昇。すると力強くターボチャージャーが唸りを上げ、シロンは迷うことなく自由へと解き放たれる。「Get Set!(用意!)」 モントーヤはブレーキペダルを解放する。「Go!(行け!)」 シロンの4輪は同じ力を受けて全力で路面を捉える。車体は前方へと進み、トルクを最大限にする。トラクションコントロールにより車輪のスピンを避け、ESC (横滑防止装置)との連動により前へ飛び出したシロンは、全速力でしっかりとグランドを踏みしめ、時は一瞬で過ぎた。
曲線を描くシロンの驚異的な加速、特に低回転時の大きなトルクは、ブガッティがこの車輌のために特別に開発した2段階ターボチャージングシステムによるものであり、これはシロンのパワートレインの優れた技術特性の一つでもある。スタートから「ターボラグ」を感じることなく最大限に加速するために、シロンは最初に4つあるうちの2つのターボチャージャーで稼働し、約3,800 rpmから4つのターボチャージャーがフル稼働する。
ブガッティの戦略的パートナーであるミシュラン社と共同開発した新しいハイパフォーマンスタイヤもまた極限荷重に対峙する。時速400kmでは遠心力により1グラムのゴムが3,600グラムへと変換する。そのスピード下では、わずか18.3グラムのタイヤバルブが約45キログラムとなって重く圧し掛かる。
わずか32.6秒、2,621メートルでシロンは時速400 kmに到達。驚愕の反応速度でファン・パブロ・モントーヤがブレーキを踏み込む。わずか0.8秒でブレーキ制御が働き、幅1.50メートルのリアウィングを角度49度に保ったままエアブレーキによりシロンを効率よく減速させる。時速400 kmのトップスピードモードでは後軸の空力学的ダウンフォースが約900 kgとなり、これはゴルフIIの車両重量に相当する。時速400 kmからのフルブレーキで車とドライバーに掛かる力は、スペースシャトル打ち上げ時の感覚に近い約2Gに達する。
シロンのカーボンセラミック製ブレーキディスク (直径フロント420mm、リア400mm)のブレーキ は、フロントに各8本、リアに各6本のチタニウムピストンを配すブガッティのために特別に開発されたブレーキキャリパーによって最高のパフォーマンスを発揮する。シロンが停止するまでにかかった時間はわずか9.3秒、距離は491メートルであった。
このテスト走行を監督した独立検査認証機関SGS-TÜV Saarは、V-Box 3i、GPSに基づく計測システムを使用し41.96秒を記録した。シロンが必要とした距離は3,112メートル。これは当時そのパフォーマンスで業界を席巻し変革をもたらした前身のブガッティ ヴェイロン 16.4よりも速いことを意味する。
シロンはこの走行基準を非常に高く設定した。ブガッティ オートモビルズS.A.S.社長ウォルフガング・デュルハイマーは、次のように語っている。「ブガッティは0-400-0 km/hのタイムをコンピューターで計測するだけでなく、実際に走行した初めての自動車ブランドです。他社は理論だけを展開し、我々は現実に立証しました。まさにシロンの誕生と同じです。」
デュルハイマーは加えて、「我々の顧客はベスト・オブ・ベストを求めます。この記録はさらにシロンが世界一のスーパースポーツカーだと印象付けます。」「生産台数500台限定のシロンは、すでに300台の受注を完了しました。この類まれなるスーパースポーツカーのサクセスストーリーはこれからも続きます。」と述べた。
ブガッティはこの0-400-0プロジェクトのため、スピードの実績と経験のあるファン・パブロ・モントーヤを招聘し、彼はためらうことなく提案を受け入れた。モントーヤは、「最初に思ったことは “この素晴らしい車を運転するためなら何でもする”ということだった。」と語った。
現在インディカーで活躍する元F1ドライバー、モントーヤはシロンについて、スーパースポーツカーにも関わらず一般的なロードカーと変わらずドライブできることに感激したと述べている。「初めてシロンを運転する時は “落ち着け!どれだけじゃじゃ馬かわからないぞ”って思ったんだ。でもスロットルを開ければターボチャージャーが動き出すのが聞こえ始め、トルクがかかるのを感じる。幸せへのまっすぐなパワーカーブって感じだよ。」 モントーヤはシロンの加速とブレーキのパフォーマンスに興奮していた。「シロンは息を飲むほど速いんだ。それからブレーキも驚くほど緩やかだよ。」彼はテスト走行をこう表現した。「この車はとても安定していてコンスタントに加速する。このプロジェクトに参加できて光栄だよ。」
コロンビア出身41歳であるモントーヤはテスト走行で、いつものセーフティギア、レーシングスーツやヘルメット、HANS(頭・首のサポート装備)を身に着けないことを決めた。「もちろんシロンはスーパースポーツカー。運転の時は最新の注意を払わなきゃいけない。でも同時に安心感や信頼も与えてくれる。この車と一緒に過ごした2日間は本当にリラックスできて楽しかった。」
世界記録を樹立した週末、ファン・パブロ・モントーヤは時速400 km走行を17回行い、同時に自己最速記録をインディカーで記録した407 kmからシロンによる420 kmへと更新した。「このチャレンジをするのに面倒な準備が要らないなんて感動だよ。シロンだったら本当に簡単なんだ。ただ乗って、走り出せば良い。素晴らしいよ。」
「シロンの世界最高速度記録に挑戦する時にも声を掛けてくれることを願うよ。とりあえず予定は空けておくね。」 とファン・パブロ・モントーヤは話した。2018年、ブガッティは2010年にヴェイロン16.4スーパースポーツで打ち立てた時速431.072 kmを超える新しい世界記録に挑戦する予定だ。
写真:(C) 2017 Bugatti Automobiles S.A.S.
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