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(2018/12/13)
カテゴリ:その他
リリース発行企業:認定NPO法人テラ・ルネッサンス
認定NPO法人テラ・ルネッサンス(事務局:京都市下京区、理事長:小川真吾)は、コンゴ民主共和国で武装勢力などによる性暴力を受けた、約4万人もの女性を治療してこられたデニ・ムクウェゲ氏のノーベル平和賞受賞への祝意を表明します。あわせて、この受賞を機に、弊会も活動する同国の紛争の現状、その背景にある紛争鉱物に関して、関心が喚起されることを求めます。(写真提供:コンゴの性暴力と紛争を考える会)
コンゴ民主共和国(以下、コンゴ)では、1998年以降の紛争によって、第二次世界対戦以降、世界で最も多くの命(540万人以上)が失われました。特に、武装勢力から性暴力を受けた女性たちの被害は大きく、身体的な傷だけでなく地域住民からの差別などによって精神的な傷を負うことも。
さらには現金収入を得られる手段がほとんどないことも重なり、被害にあった女性たちの生活は過酷な状況にあります。
この背景には、レアメタル(希少価値の高い鉱物資源)をはじめとする天然資源をめぐる近隣国及び先進国の権益争いがあります。
そして、これらの資源を多く商品しているのは、私たち先進国の企業、消費者であることは間違いありません。(写真:鉱物資源を採掘するコンゴの男性)
デニ・ムクウェゲ氏は、ノーベル平和賞授賞式での講演で、「悲劇から目を背けることは、共謀していることと同じです。責任を問われるのは、犯罪の実行犯だけではありません。直視しないことを選んだ人も含まれるのです。」と述べ、同国で産出される資源を消費する先進国の人々に対して、関心を持つことを求めておられます。
支援開始から10年以上、コンゴ東部で活動する国内唯一のNGOとして
テラ・ルネッサンスでは、2007年から前述のような女性たちに対して、自給食糧の生産や職業訓練などの自立支援を行ってきました。私たちが支援する女性の中には、ムクウェゲ氏の治療を受けた人たちも少なくありません。
このような悲劇を止めるためにも、ムクウェゲ氏のノーベル平和賞受賞を機に、コンゴ民主共和国での紛争、そこで繰り返される性暴力の悲劇、そして紛争の背景になる資源の権益争いに、国際社会が関心を持つことを、同国で活動する日本のNGOとして強く求めます。
◆コンゴ東部地域での支援を担当する弊会理事長の小川真吾が、2019年1月上旬に、日本へ一時帰国します。コンゴ東部の現状と、アフリカの紛争やその背景について、多くの方々へ知っていただくことのできる貴重な機会です、ぜひご取材ください。(問い合わせ先は、メディア関係者欄に記載)(写真:自立支援を受ける女性たちと理事長の小川)
〇認定NPO法人テラ・ルネッサンス 理事長 小川真吾 http://www.terra-r.jp
『すべての生命が安心して生活できる社会の実現』を目的に、2001年に鬼丸昌也によって設立。現在では、カンボジア・ラオスでの地雷や不発弾処理支援、地雷埋設地域の生活再建支援、ウガンダ・コンゴ・ブルンジでの元子ども兵の社会復帰支援を実施。また、日本国内では、平和教育(学校や企業向けの研修)や、岩手県大槌町を中心に、被災者支援活動を展開しています。独立行政法人国際交流基金「地球市民賞」、一般社団法人倫理研究所「地球倫理推進賞」受賞。
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