[ 科学技術・大学 ]

がん治療に免疫力-iPSでTリンパ球活性化、CiRAは臨床試験急ぐ

(2016/1/11 05:00)

■“細胞若返り”抗原特異性発揮■

免疫力を利用したがん治療に対する注目度が高まっている。京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の金子新准教授が目指しているのは、iPS細胞(人工多能性幹細胞)によるがんや感染症の免疫療法の確立だ。免疫細胞の一種のTリンパ球からiPS細胞を作って培養。さらにTリンパ球へと再び分化させて細胞を若返らせ、免疫力を強化する仕組みだ。手術や放射線療法などに代わる手段として実用化が期待される。(大阪・川合良典)

がんに対しては、免疫が存在することが分かっている。Tリンパ球を活性化して免疫力を高めることで、がんを治療できる可能性も示されている。

ただTリンパ球は細胞分裂を繰り返すと弱ってしまい、自己の免疫力を再び活性化するのは容易ではない。金子准教授にひらめきをもたらしのは、CiRAの山中伸弥所長らによるiPS細胞の発見。「iPS細...

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(2016/1/11 05:00)

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