[ 金融・商況 ]

東京の鉄スクラップ、回復見られず−電炉が減産継続、荷動きは緩慢

(2016/2/4 05:00)

東京地区の鉄スクラップは、韓国メーカーが購入意欲を戻すなど海外相場は持ち直す見通しだが、国内は鉄鋼製品の需要減を重しに市況の回復が見られない。関東地区の指標となる東京製鉄宇都宮工場の鉄スクラップ購入価格(H2グレード)は、現在トン当たり1万5500円。1月初めから変動がない。「現状は電炉が減産を継続していることから荷動きは緩慢」(関東の鉄スクラップ業者)という。見通しも「鉄鋼製品が動かない限り、どうにもならない。地方は特に厳しい」(同)と先行きの不透明感が高まっている。

国内電炉の減産が続き、「先月までは在庫が積み増し荷止めも見られたが、今はなくなった。ただ、市況が改善した訳ではない」(同)という。

鉄鋼大手の担当者らは「鉄鋼需要は今年後半にも回復する」と声をそろえるが、「大手が中小の取引に浸食しており、相場も下がっている」(都内の鋼材流通業者)のが現状だという。本格的な鋼材需要の...

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(2016/2/4 05:00)

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  • 本格的な鋼材需要の回復にはなく、国内鉄スクラップの動きは鈍い。

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