[ 機械 ]
(2016/4/9 05:00)
IHIは米国で液化天然ガス(LNG)プラントの建設工事を受注した。プロジェクトの総費用は約20億ドル(約2160億円)。石油・ガスパイプライン大手の米キンダー・モルガンから、米ジョージア州サバンナ近郊のエルバ島に整備される天然ガス液化設備のEPC(設計・調達・建設)業務を請け負う。IHIが天然ガス液化プラントを受注するのは今回で2件目。同プラントは2018年終わりごろの商業化が予定されている。
IHIのグループ会社IHI・E&Cインターナショナル(テキサス州)が受注した。キンダー・モルガンが保有する既存の天然ガス受け入れ基地を、液化出荷用基地に更新する工事となる。E&Cは同プロジェクトの基本設計(FEED)の精査を担当。この精査に基づく提案が評価され、EPCの受注に至った。
年間250万トンのLNGを出荷し、全量を英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルが引き受ける。新設する設備は、シェルの液化技術を利用した10式の液化モジュール設備を中心に構成する。
IHIは13年春にもコーブポイントLNG設備(メリーランド州)のEPCを受注。現在建設工事中で、15年12月末時点で22%の工事を完了している。
(2016/4/9 05:00)