[ 政治・経済 ]
(2016/4/16 05:00)
東芝 大分工場(大分市)は異常なし。念のため、部材調達網に支障が出ていないか確認中。
東京エレクトロン 半導体や液晶ディスプレーの製造装置の生産会社である東京エレクトロン九州(熊本県合志市)の合志事業所(同)と大津事業所(大津町)では社員の被害、建物の被害はなかった。15日は確認作業を進めつつ午後から通常に近いレベルで稼働していたが、16日未明の本震を受け、生産を停止した。中に一部損傷があると見られるが、余震で中に入れず具体的な確認に時間がかかっている。従業員の安全を最優先にし、17日にかけて対策を考える。顧客への影響や、部品など調達への影響も精査中だ。
ソフトバンク 熊本県や大分県の一部地域で、通信障害が発生している。移動電源車などを手配して、復旧作業に努めているが、16日14時現在、復旧時期の見通しは立っていない。
ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(熊本県菊陽町) イメージセンサーを生産する熊本テクノロジーセンター(同)は、15日からの生産停止を継続。立ち上げに向けた確認作業を進めていたが工場内に入れず、確認作業が進んでいない。
ルネサスセミコンダクタマニュファクチャリング(熊本市南区) 半導体前工程の製造拠点で、自動車向けマイコンなどを手がける川尻工場(同)は引き続き製造を停止。設備の確認中にも大きな地震があり、従業員は一時避難した。まだ確認ができていない部分があるが、作業に時間がかかっている。後工程を手がける錦工場(熊本県錦町)は通常通り稼働している。
アイシン精機 ドアフレームなどの自動車部品や液晶・半導体製造装置を生産するアイシン九州(熊本市南区)とエンジン部品を生産するアイシン九州キャスティング(同)の合計2工場が15日に続き、16日も稼働していない。設備など被害状況の確認を急ぐ。
NTT西日本 熊本県内の一部地域と大分県内の一部地域で電話やインターネットが利用できない状況になっている。16日の通信サービス工事は熊本、福岡、大分、佐賀、長崎県内で中止。災害用伝言ダイヤル(171)、災害用伝言板(web171)は引き続き運用している。
パナソニックプレシジョンデバイス(熊本県和水町) 16日未明以降の地震発生を受けて再度、稼働を停止した。15日に一部の工場設備を稼働していた。現在は設備の安全を精査中で、17日以降の稼働は未定。従業員は全員無事を確認した。(16日第二報)
京セラ 鹿児島県内の3工場(鹿児島川内工場、鹿児島隼人工場、鹿児島国分工場)に被害がないことを確認した。通常通りの業務を行っている。
大分キヤノン(大分県国東市) デジタルカメラなどを生産する2工場に大きな被害はなく、従業員の安否も確認した。本社安岐事業所(同)は計画通り16日に通常操業し、17日も操業する予定。大分事業所(大分市)は16、17日をもともと休日としており、18日に計画通り操業する。(16日13時時点)
三菱電機 パワー半導体を製造する熊本工場(熊本県合志市)は15日夜に工場内部や生産ラインを目視で確認し、甚大な損傷は見受けられなかったため再稼働に向けた作業を進めようとしていた。しかしその後に本震が起きたため、従業員は帰宅。16日も従業員は自宅待機している。
金剛(熊本市西区) 連続した揺れで本社工場に被害があった。今後、製品の出荷などに影響する可能性がある。同社は図書館の棚などのメーカー。
(2016/4/16 05:00)