日本ガイシ、ＳＯＦＣなど電池３製品の試作ラインを今期中に立ち上げ

【名古屋】日本ガイシは固体酸化型燃料電池（ＳＯＦＣ）など新規事業の電池３製品の試作ラインを２０１７年３月期中に立ち上げる。４月に発足した全社横断組織「セラミックス電池プロジェクト」が試作ラインを担当する。３製品を担当してきた研究開発本部以外の知見を取り込み、量産に向けた準備を本格化。１８年３月までに製品化し発売することを目指す。将来は３製品の売上高で数百億円の事業に育てる。

事業化を目指すのはＳＯＦＣ、亜鉛二次電池、チップ型セラミックス二次電池の３製品。今後、全社横断組織のセラミックス電池プロジェクトが試作ラインの設置場所、規模などの詳細を決める。試作ラインの立ち上げにより、量産に向けた体制を整える。

日本ガイシは従来、ＳＯＦＣについて１９年３月期中の事業化を目指すとしてきた。大島卓社長は「３製品とも１８年３月期中には発売したい」と述べ、ＳＯＦＣの事業化時期を前倒しする考えを示した。

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