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[ 自動車・輸送機 ]
(2016/6/30 05:00)
日立製作所は29日、イタリアで鉄道車両を製造する子会社「日立レールイタリア」が同国の鉄道会社であるトレニタリアから新型車両を最大300編成受注することで基本合意したと発表した。金額は26億ユーロ(約3000億円)。先行して39編成(195両)の正式な受注契約を交わしており、2019年11月までに納入する。日立が現地のアンサルドブレダの鉄道製造事業を買収し、15年11月に日立レールイタリアを設立して以来、最大規模の新規受注となる。
日立レールイタリアが受注したのは2階建ての通勤車両。1編成(5両)の全長は136メートルで、乗車定員は656人と高い輸送能力を備える。最高速度は時速160キロメートルで、1万6000キロメートル以上にわたるイタリアの在来線に投入する計画。
車体部分はイタリア北部のピストイア工場と、同南部のレッジオカラブリア工場で製造。モーターや電気品などの部品は同南部のナポリ工場で生産する。日本の鉄道車両関連工場から、車体のアルミ加工技術や、モーターなどにおける省エネ技術を移植し、車両の性能向上を図る。
(2016/6/30 05:00)