- トップ
- 化学・金属・繊維ニュース
[ 化学・金属・繊維 ]
(2016/7/1 05:00)
旭化成は2018年度にシンガポールで低燃費タイヤ向け合成ゴムを現状比3割増産する。投資額は約50億円で、年産能力は約13万トンになる見込み。世界各国で環境問題を背景に低燃費タイヤの需要が高まっており、同社推計によると同タイヤ用合成ゴムの世界需要は20年まで年率7%で拡大する。国内外のタイヤメーカーは合成ゴムの外部調達を進めており、同社は世界トップ級の外販メーカーとして能力増強により競合他社を引き離す。
旭化成がシンガポールで増産するのは、低燃費タイヤ向け溶液重合スチレンブタジエンゴム(S―SBR)。工場の既存設備を高効率な製造設備へ交換するなどで、生産能力を上げる。
現在のシンガポール工場は2系列が稼働している。第1系列が13年春、第2系列が15年春に稼働し、年産能力はそれぞれ5万トン。タイヤメーカーからの受注は順調で、第2系列の稼働率も上がっており、設備改良による能力増強へ踏み切る。...
(残り:407文字/本文:807文字)
(2016/7/1 05:00)
※このニュースの記事本文は、会員登録 することでご覧いただけます。