深層断面／ソフトバンク、３．３兆円で英ＡＲＭ買収−ＩｏＴ強化へ大きな決断

ソフトバンクグループが半導体設計の英ＡＲＭホールディングスを買収する。ＩｏＴ（モノのインターネット）による大きな事業機会が今後生まれると見通しており、その分野で世界の覇権を取るための先行投資だ。ソフトバンクグループは携帯電話がインターネットにつながる時代を見据えて２００６年にボーダフォン日本法人を買収するなど、巨額投資により成功をつかんできた。ＩｏＴによる次のパラダイムシフトの到来を見通し、大きな決断を下した。（葭本隆太、政年佐貴恵）

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  英ＡＲＭ買収について会見する孫ソフトバンクグループ社長（１８日、ロンドン＝ブルームバーグ）

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  孫ソフトバンクグループ社長（左）とチェンバース英ＡＲＭホールディングス会長（１８日、ロンドン・ＡＦＰ＝時事）

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  ＩｏＴ社会の到来を視野に収め、ロボット、自動運転などを強化（イメージ）

■シナジー焦点−「１０年以上前から関心」

【最大の投資】

「（ＩｏＴは）今後の人類の歴史の中で最もエキサイティングな産業になる。そこに戦略的な手を打てた」。ソフトバンクグループの孫正義社長は１８日にロンドンで開いた会見でそう力を込めた。ＡＲＭ買...