ツガミ、国内生産を再編 工作機械３工場を長岡に集約

ツガミは日本の生産体制を再編する。２０１７年中に新潟県内に点在する工作機械の３工場を、主力の長岡工場（新潟県長岡市）に集約する。中国で売上高の半分を稼ぎ、量産機の生産も中国が中心など海外事業の比率が高い。国内生産は余剰感が大きく、集約によって日本では規模に見合った体制を再構築し、経営資源を高付加価値機の生産・開発に集中する。

ツガミは１６年になって長野県の休止工場も売却しており、合わせて４拠点を１カ所にまとめる大がかりな再編になる。工作機械業界は国内市場の拡大が中長期で見込みにくい状況。中堅企業を中心に生産拠点や生産能力の見直しは、今後もありそうだ。

１１日にも発表する。全従業員は継続雇用する。存続する長岡工場は工場棟１棟を建て直し、他工場からの移管分を受け入れる。寮や食堂など福利厚生施設を含めた投資額は約１０億円の予定。新潟県内の残り２工場のうち、小型自動旋盤の組み立てに使ってい...