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[ 商社・流通・サービス ]
(2016/11/22 05:00)
資源価格の下落を受け、2016年3月期に創業以来初の当期赤字に転落した三菱商事。15年間維持してきた当期利益で業界トップの座も伊藤忠商事に明け渡した。王者復活に向け、社長就任1年目の垣内威彦が掲げた経営戦略が、投資先企業に深く関与してイノベーションや付加価値を創出する「事業経営」だ。自社の経営力を注入して事業モデルの進化とグループの成長を両立し、捲土(けんど)重来を期す。
■イノベーション・付加価値を創出■
【変わる商社】
投資先企業の稼ぐ力をいかに高めるか―。三菱商事は1200以上の関連会社を抱え各社の成長を支援する。垣内はグループの成長に向けて「今後5―10年を見据えると、この流れはより強くなる」と言い切る。
原料や製品の仲介取引(トレーディング)業務を主力としてきた総合商社。しかしインターネットの普及や企業の海外進出でこの役割が低下し、2000年代からは成長が見込める分野...
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(2016/11/22 05:00)
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