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[ 科学技術・大学 ]
(2016/11/25 05:00)
大阪大学大学院理学研究科の原田明特任教授らは、へこみ傷も切り傷も自己修復できるコーティング材料を開発した。ポリロタキサンという特殊構造の高分子をベースに、切れてもつながる可逆的結合を導入。硬い材料でも、より速く効率の良い自己修復を可能にした。自動車車体への被膜や、医療用の止血シートなど幅広い製品への応用を見込める。
ゲル状の材料を切断して、再接触すると10分以内に80%以上まで回復することを確認した。また、フィルム状の材料では表面に付けた刃物の傷も、30分以内にはほとんど見えなくなるまで修復した。
従来の自己修復材料は、へこんでも元に戻る物理的特性か、切れてもつながる化学的特性のどちらか一方を用いるのが主流。自己修復の速さ・効率と硬さは二律背反にあった。
(2016/11/25 05:00)
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