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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/1/1 05:00)
トヨタ自動車と米フォード・モーターは、スマートフォンと車をつなぐ技術の標準化に向けたコンソーシアム(企業連合)を設立する。マツダやスズキなども参画するもようだ。車載システムからスマホのアプリケーションソフトを操作する仕組みづくりで協力する。「つながる車」のソフトは米グーグルなどIT大手が先行。トヨタは自動車メーカー連合を構築して対抗する。
1月上旬に米ラスベガスで開かれる家電見本市「CES」で発表する。コンソーシアムでは、フォードのIT子会社「リビオ」が開発した、車とスマホ連携のプラットフォーム(基盤)「スマートデバイスリンク」(SDL)の仕様やアプリケーションの開発を進める。
SDLは、車載の音声認識機能を使ってスマホを操作したり、スマホのカレンダー機能を車と連携させたりするアプリを動かすためのプラットフォーム。トヨタとフォードは2016年1月に、SDLの展開に向けた共同開発や運営の枠組みの構築を進めることで合意していた。
つながる車をめぐっては、スマホ用基本ソフト(OS)の2強であるグーグルや米アップルが標準化に動いている。グーグルは「アンドロイド・オート」、アップルは「カープレイ」を開発し、両社のプラットフォームを通じて車を動かす仕組みを構築しようとしている。
一方のトヨタは、次世代車載OSとしてオープンソースの「オートモーティブ・グレード・リナックス」(AGL)の採用を決定。これに加えて、車とスマホの連携でもオープンソースであるSDLの業界標準化を主体的に進めていくことで、IT大手に依存しない体制の構築を狙う。
(2017/1/1 05:00)