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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/1/19 05:00)
オートモーティブエナジーサプライ(AESC、神奈川県座間市)は、このほど中国の電気自動車(EV)バスメーカーと、EV用リチウムイオン電池の供給契約を結んだ。AESCに出資する日産自動車はAESC株の売却を検討しており、AESCは日産以外との取引拡大が課題となっている。中国EVバスメーカーへの供給拡大で日産への依存度を減らす。
江蘇常隆客車(アルファバス)に、日産のEV「リーフ」に採用されている24キロワット時のリチウムイオン電池を供給する。供給量はEVバス200台分。リーフ換算で1600台分に相当する。
同バスは広西省の公共交通機関として運行しており、航続距離は250キロメートル。全長8メートルで定員は72人。2016年初に契約した100台分に続き2回目の大型受注となる。中国のEVバス市場は補助金が支給されることもあり拡大傾向にあるという。
AESCは日産が51%、NECとNECエナジーデバイス(同相模原市)が49%出資するリチウムイオン電池メーカー。車載用では供給先のほとんどが日産向け。日産は電池の外部調達を視野に入れており、AESC株を売却する方針。AESCは日産以外の供給先を確保するのが課題となっている。アルファバスへの供給拡大で、日産以外との取引拡大に弾みをつけたい考え。
(2017/1/19 05:00)