[ オピニオン ]
(2017/1/30 05:00)
神戸港は来年―すなわち2018年1月で開港150年。これに向けて17年は、さまざまな行事が予定されている。そんな盛り上がりの中で、神戸商工会議所の「神戸学検定」上級の合格者・神戸学マイスターらが『神戸開港150年双六(すごろく)』を作成した。
開港から現在までの歴史を楽しく学べるよう工夫している。全28コマの中に、日本でのバナナ輸入が神戸から始まったことや、最初のブラジル移民船「笠戸丸」が1908年に出港したといった話題をちりばめた。
映画俳優のチャップリンが夫人にプレゼントしたのは神戸で買い求めた真珠。神戸空港の展望デッキには、ブラジル産の木「イペ」を使っているという。へぇ、そうなんだという情報も満載だ。
神戸市は9区からなる。関係者は「全部の区を盛り込めているか気をつかった。『いかなごのくぎ煮』のように(有名ではなくとも)日常にあるものを織り交ぜることも意識した」と話す。
年配の方が子や孫に語って教えてほしいと、あえて説明を省いたところもあるという。市内の公立小学校の生徒約7万6000人に配布したほか、一般の人でも希望すれば入手できる。実際に家族で遊んでみるもよし、読むだけでも十分に楽しめそうだ。
(2017/1/30 05:00)