[ 政治・経済 ]
(2017/1/31 14:30)
(ブルームバーグ)米グーグルの社員数千人が30日、トランプ大統領が27日に署名したイスラム圏7カ国の市民の入国を制限する大統領令に反対する抗議活動を行った。テクノロジー業界と新政権の間で緊張の高まりが鮮明になりつつある。
グーグルの親会社アルファベットの複数のオフィスから計2000人余りの社員がデモに参加。カリフォルニア州マウンテンビューの本社では、共に移民出身であるグーグルのサンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)と共同創業者のセルゲイ・ブリン氏がデモ参加者に語りかけ、トランプ大統領の入国規制をめぐる懸念を表明した。
多くのハイテク企業が今回の大統領令を批判している。ピチャイCEOは27日、社員に宛てた文書で、従業員187人が影響を受ける可能性があると説明。グーグルは影響の及ぶ海外出張中の社員に対し直ちに帰国するよう求めた。
その場にいた社員1人によると、同CEOは30日、集まった社員に対し、この問題は「当社設立の根幹に関わっている」と指摘。「やるべきことは多い」と述べた。
ロシア系ユダヤ人の家系に生まれたブリン氏は、反ユダヤ主義に追われ、米国に移住した自身の過去について語った。
原題: Google Employees Rally in Thousands Against Trump Immigration Ban(抜粋)
(2017/1/31 14:30)