[ 環境・エネルギー ]

石油、20年以降は供給不足−IEAリポート

(2017/3/8 05:00)

  • 原油価格の上昇は幅広い産業に影響を与える(石油化学コンビナート=イメージ)

【ロンドン=ロイターES・時事】国際エネルギー機関(IEA)は6日、「石油2017」リポートを公表し、今後5年の石油市場見通しについて、20年以降は供給不足となる可能性があると分析した。新規生産への投資縮小が2年にわたり続いたことで、余剰生産能力は14年ぶりの低水準となり、価格が大幅に押し上げられる可能性があるという。

IEAによると、投資家はおおむね、当面の原油価格急騰を予想していない。しかし、15、16年に設備投資が世界的に縮小、一方で需要は増加していることから、新規のプロジェクトがすぐに着手されない限り、「供給不足」に陥る可能性は十分にある。

最大の供給増が予想されるのは米国で、原油価格が現状の1バレル=60ドル前後の水準を維持すれば、軽質タイトオイル(LTO、シェール)生産は、22年までに日量140万バレル増加する見通し。

IEAは、「米国は他の産油国よりも、いち早く価格の変化に反応する。原油価格が80ドルに上昇すれば、米シェール生産が5年間で日量300万バレル増加することも考えられる」と指摘した。

世界の産油能力については、22年までに日量560万バレル増加すると予測。石油輸出国機構(OPEC)非加盟国が全体の60%を占めるとの見通しだ。

OPEC非加盟国の生産量見通しは、日量330万バレル増の6090万バレル。米国にけん引され、18、19年に急増、その後の増加は緩やかになるとみられている。

(2017/3/8 05:00)

総合2のニュース一覧

おすすめコンテンツ

ゴム補強繊維の接着技術

ゴム補強繊維の接着技術

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

集まれ設計1年生!はじめての締結設計

集まれ設計1年生!はじめての締結設計

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン