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[ 科学技術・大学 ]
(2017/3/21 05:00)
量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所の山谷泰賀チームリーダーらは、臓器の内側深くにあるがん組織をパソコン画面で確認しながら除去するシステムを開発した。小型で円形の陽電子放射断層撮影(PET)装置と手術台が一体化したシステムを試作し、がんを移植したマウスで実験。PET画像に映るがん組織を手術で取り除くと、画像から消えることを確認した。がんの取りこぼしを減らし、再発や転移を防ぐことを目指す。
今後、ヒトへの応用を目指した装置を開発し、2020年にブタ、22年にヒトでの臨床試験を予定。また、現状は30秒ごとの画面表示だが、システムの改善などでリアルタイムでの表示を目指す。山谷チームリーダーは「現状のPET装置より安い2億円以下で23年ごろに製品化したい」としている。
試作した装置は、通常のPETに比べ約2倍高い性能の2ミリメートルの空間解像度でがん組織を確認できる。また実際の手術の際...
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(2017/3/21 05:00)
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