[ 政治・経済 ]
(2017/4/18 05:00)
台湾の台北市で日本統治時代の1916(大正5)年に日本人の設計で建てられ、約30年前に解体・撤去された「新北投駅」の駅舎が、当時の駅近くに再建された。独特の和洋折衷様式が目を引き、一般公開から1カ月もたたないうちに、早くも人気スポットになっている。
台北北部の北投地区は温泉地として日本統治初期から開かれ、日露戦争の負傷兵が北投温泉で療養した記録も残っている。台湾総督府は温泉利用者の利便を図るため、16年に鉄道を延伸して「新北投乗降場」を開設。後に「新北投駅」と名称変更したが、ひのき造りの駅舎は80年代末の地下鉄開通時に解体された。
駅舎は長年、地元のシンボルとして親しまれ、住民の社交場としての役割も果たした。近くに住む魏子良さん(73)は「住民にとって駅舎は特別な存在だった」と懐かしむ。2003年ごろから住民間で駅舎再建の機運が高まり、13年に駅舎が保存展示されていた南部の彰化県からの移築作業に着手。新たな材料も使って修復・再建を進め、地下鉄の新北投駅前の公園内に今年、完成した。
駅舎開設から101年となる今月1日から一般公開が始まり、2週間で約5万人が訪れた。管理する台北市文化基金会の呉峻毅さん(48)は「来年は汽車、レール、ホームも設置する計画。日本の方もたくさん見に来てほしい」と期待している。入場は無料で、駅舎内には関連資料・写真などが展示されている。(台北=時事)
(2017/4/18 05:00)
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