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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/5/10 05:00)
SUBARU(スバル)が9日発表した2018年3月期連結業績予想は営業利益が前期比0・2%減の4100億円を見込む。電動車両など次世代車の開発に向けた試験研究費や販売奨励金の増加が主な減益要因。新車販売が伸び売上高は過去最高を計画する。車の開発や販売競争が激化する中、将来を見据えた開発投資を重視し持続的な成長を目指す。
円対米ドルの為替レートは前期比2円円安の1ドル=110円に設定した。試験研究費は同198億円増の1340億円を計画する。電気自動車(EV)や運転支援システム「アイサイト」などの開発費に充てる。吉永泰之社長は「収益を一時的に守るためだけに将来投資を抑制することはしない。優先順位をつけやるべきことはやる」と述べた。
スバル車の世界販売は同4万1000台増の110万5500台と6年連続で過去最高を見込む。主要市場の米国は同2万100台増の68万7700台を計画。新型「インプレッサ」などが販売をけん引する。米国で金利が上昇するのを背景に車1台当たりの販売奨励金は同400ドル増の1850ドルを見込む。
今期も営業利益率は2ケタを維持する。ただ吉永社長は「いい条件が重なっているだけで安定的に2ケタを維持できるブランドにはまだなっていない。実力をあげたい」と強調した。17年3月期の連結業績は増収減益だった。販売は好調だったがタカタ製エアバッグの品質問題関連費用567億円の計上や円高進行で利益を押し下げた。世界販売は106万4500台と初めて100万台を超えた。
(2017/5/10 05:00)