[ 機械 ]
(2017/5/11 05:00)
【浜松】エンシュウはIoT(モノのインターネット)対応を強化する。年内をめどにセンサーネットワーク技術の国際規格「IO−Link(IOリンク)」搭載の立型マシニングセンター(MC)で構成する実証ラインを本社工場(浜松市南区)に新設する。IoT対応機種も拡充する。大手だけでなく中堅・中小企業でも活用できる汎用性の高いIoT技術の提案を目指す。
エンシュウのIoTはこれまで、大手ユーザーの要望に応える形で個別に生産管理情報などに対応してきた。本社工場内にはファナック製マルチセンサーユニットを実装した立型MC「GE30Ve」5台で構成する実証ラインも備えている。
新設する実証ラインは第2世代と位置づけ、IOリンク搭載の立型MC数台で構成する。MCの稼働・負荷状況や運転時間、各部の温度や流体圧力、電流値などについて従来より膨大な情報を細かく収集。より高度に生産管理情報や工具の寿命予測、予防保全、節電に生かすための検証を行う。
IoT対応機種も増やす。16年秋に横型MC「GE40H」を発売。同機種はIOリンク対応マスター機能付インターフェース、アナログハブやセンサーハブを搭載する。マスターとアナログハブはIoT対応機器のアナログ信号や診断データの取得が可能。センサーハブはセンサーやアクチュエーターを最大16個接続できる。同機種を皮切りに今後、他機種にも展開していく方針だ。
同社は専用機と汎用機、レーザー加工機などを組み合わせたシステム提案を得意とする。大手と蓄積したIoTのノウハウも生かし「ビッグデータ(大量データ)をどう解析し、付加価値の高い情報を提供し活用してもらうか、実証ラインで検証していく」(鈴木利夫上席執行役員)としている。
(2017/5/11 05:00)
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