[ ロボット ]
(2017/6/16 05:00)
東芝と技術研究組合「国際廃炉研究開発機構」(IRID)は15日、東京電力福島第一原子力発電所3号機での溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の調査に向け、「ミニマンボウ型」の調査ロボットを公開した。機体の前後にカメラを搭載し、水中を泳いで燃料デブリや周辺環境を撮影する。7月に3号機に投入し、結果を今夏策定する燃料デブリの取り出し方針に反映する。
3号機の格納容器内部は高さ6メートルまで水没しているため水中遊泳型のロボットを開発した。後方に4枚のスクリューを搭載し、回転速度を調整して進行方向を変える。操縦用のケーブルを引っ張りながら内部を調査する。
ケーブルの重さを浮力と等しくなるように設計している。ミニマンボウ型ロボが進んだ軌道に留まるようにケーブルがのびるため、周辺構造物にひっかかりにくい。
(2017/6/16 05:00)