[ 科学技術・大学 ]

産総研、加工用レーザーの出力の揺らぎを0.1%以下に精密制御

(2017/6/16 05:00)

  • 開発したレーザー出力調整機構、中央の二つのプリズムでエバネッセント光の取り出し量を制御する(産総研提供)

産業技術総合研究所物理計測標準研究部門の沼田孝之主任研究員は、加工用レーザーの出力の揺らぎを0・1%以下に精密制御する技術を開発した。レーザーをプリズムで反射させると、反射面にレーザーが染み出す「エバネッセント光」を利用して出力を調整する。精密溶接や粉末積層造形などの精密なレーザー制御が求められる加工に提案。3年程度での実用化を目指す。

2キロワットの加工用レーザーで、出力の揺らぎ0・1%以下に抑えることに成功した。

作業環境の温度変化などによってレーザー発振機の出力が5%程度揺らぐことがあった。高精度制御で加熱ムラを抑えられる。

出力制御にはエバネッセント光を利用した。プリズムの反射面からしみ出す光を別のプリズムで別経路に取り出す。2枚のプリズムの隙間を0・5マイクロ―1・5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の間で調整し、別経路に流れる光量を制御した。

→ MF-Tokyo2017特集

(2017/6/16 05:00)

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