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[ 科学技術・大学 ]
(2017/6/23 05:00)
大阪大学大学院理学研究科の加藤尚希大学院生らは、約300年間隔で大地震を発生させているニュージーランドの「アルパイン断層」の温度が、一般的な大陸の地殻に比べて4倍高いことを明らかにした。断層の温度は断層の強度に影響するため、地震による地面の揺れ(地震動)の予測につながる可能性がある。産業技術総合研究所などとの共同研究。成果は英科学誌ネイチャーに掲載された。
研究グループは、地下の深い部分に対して浅い部分の温度がどれくらい上昇したかを表す割合「地温勾配」を調べるため、この断層を掘削。断層の温度が一般的な大陸の地殻に比べて4倍高いことを明らかにした。
地下の温度が高い領域では断層があめのように柔らかくなるため、歪みを蓄積しにくく、地震が起こりにくい。一方、温度が低い部分は地震が起こりやすいとされている。そのため断層の温度が高い部分と低い部分が分かれば、地震発生時の揺れやすさなどの解明につながると期待されている。
(2017/6/23 05:00)
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