- トップ
- 自動車・輸送機ニュース
- 記事詳細
[ 自動車・輸送機 ]
(2017/6/29 05:00)
パナソニックは今夏にも国内初となる電動アシストマウンテンバイクを発売するなど新型のスポーツ自転車を順次投入し、同自転車事業を拡大する。低迷するスポーツ自転車のフレーム製造販売は、イベント出展や経験豊富なOB再雇用などにより販路を拡大。スポーツ自転車としてのパナソニックブランドを再興する。自転車事業全体の売上高を2027年度までに、現状比3倍の1000億円に引き上げる目標の足場を作る。
子会社パナソニックサイクルテック(大阪府柏原市)が、電動アシスト付のマウンテンバイクのほか、フラットバーロードバイクなどの投入を検討する。
従来、子育て中の母親をおもな利用層とした電動アシスト自転車の販売を伸ばしてきた。国内の同自転車市場でのシェアは約4割の首位だが、競争は激化している。世界に目を向けると自転車の巨大市場である欧州は、体力に自信がない人でも長距離サイクリングが可能なスポーツ電動自転車が支持を集めており、日本でも普及が見込めると判断した。
フレーム製造販売では鉄合金やチタン合金製フレームを手がけ、オーダーメードで寸法調整でき長距離乗っても疲れにくい点を訴求する。ただ、軽量な炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製フレームの方が人気のため、首都圏や中部地方の自転車イベント、展示会などで強みをアピールする。
露出機会を増やし、自転車量販店とのパイプも太くし、「まずは年間7500台の販売を目指し、ブランド力を高める」(片山栄一パナソニックサイクルテック社長)方針だ。
(2017/6/29 05:00)