[ 科学技術・大学 ]

小児T細胞性白血病の悪性度、東大が関与遺伝子を発見

(2017/7/4 05:00)

東京大学医学部付属病院の滝田順子准教授は、小児期の悪性腫瘍の一種「小児T細胞性急性リンパ性白血病」(T―ALL)の悪性度に関わる遺伝子を発見した。181症例の全遺伝情報(ゲノム)解析で明らかにした。病状の予測や診断、最適な治療法の開発につながる。成果は4日、英科学誌ネイチャージェネティクス電子版で公開される。

T―ALLは約70%が治癒するものの、治療効果が不良、または再発した場合の治癒はきわめて困難である。

研究チームが181のT―ALL症例についてゲノム解析したところ、7例に異常な遺伝子「SPI1融合遺伝子」が存在した。さらに発現している遺伝子で分類すると、この遺伝子を持つグループはこれまで知られていた4群とは異なる5個目のグループであることを発見した。この遺伝子を持つ7例のうち6例が発病後3年以内に再発・死亡しており、T―ALLの悪性度との関連が疑われる。

(2017/7/4 05:00)

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