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[ 科学技術・大学 ]
(2017/7/12 05:00)
北陸先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科の金子達雄教授らは、レーヨンの抱水性を28%向上させた繊維を開発した。天然由来高分子の「サクラン」をレーヨンに練り込んだ。サクランは吸水性が高く、布地にするとしっとりとした肌触りになるという。来秋をめどに、ロイネ(大阪府箕面市)が新繊維を使った下着の販売を目指す。
グリーンサイエンス・マテリアル(熊本市)とオーミケンシと共同開発した。サクランはラン藻からとれる吸水性の高分子。レーヨンの原液にサクランを混合し、レーヨン繊維にサクランを練り込んだ。繊維表面をサクランが覆っていることを電子顕微鏡で確認した。
新繊維は水分を吸収して元の体積の2・78倍に膨らむ。レーヨンは2・16倍だった。吸水量が増えたため、保湿性を高めることに成功した。
しっとりとした肌触りの布地になるため、肌の弱い人用の下着やベビー服として実用化を目指す。
(2017/7/12 05:00)
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