- トップ
- エレクトロニクスニュース
- 記事詳細
[ エレクトロニクス ]
(2017/7/12 05:00)
東芝は11日、主要取引行と会合を開き、半導体子会社「東芝メモリ」の売却をめぐり、米ウエスタンデジタル(WD)と台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業と再交渉していると説明した。優先交渉先である「日米韓連合」との調整に時間がかかっており他陣営とも協議を進める。
WDが米裁判所に起こした売却差し止めに関する裁定が早ければ14日に下されるのに先立ち、三井住友銀行、みずほ銀行など主要7行と都内で会合を開き現状報告をした。
関係者によると、産業革新機構、日本政策投資銀行、米ファンドのベインキャピタルなどで形成する日米韓連合との調整に時間がかかっており、東芝は同連合に了承を得た上で、他陣営と交渉を進めていると説明した。
また、差し止め判断が下されても契約の手続き自体は進められると説明した。WDとの係争が解決しないと最終的な契約はできないとも話したという。
日米韓連合との交渉は、韓国SKハイニックスの議決権要求や、WDによる売却手続き差し止め訴訟などが障壁となり調整が難航し、正式契約までに時間がかかっている。他陣営との交渉再開は、SKからの譲歩案引き出しや、WDの訴訟取り下げにつなげる狙いもあるとみられる。
(2017/7/12 05:00)