資源機構、久米島沖と沖永良部島沖に新たな海底熱水鉱床を確認

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  球美サイトのマウンドで採取した鉱石

石油天然ガス・金属鉱物資源機構は、沖縄県久米島沖と鹿児島県沖永良部島沖の二つの海域に新たな海底熱水鉱床を発見した。二つの鉱床で鉱石を採取したところ、銅や鉛、亜鉛、金、銀を含んでいた。今後、海底観察や物理探査、ボーリング調査などを実施。鉱床の広がりや金属含有率を詳細に調べ、資源量を評価する。

久米島沖の鉱床「球美（くみ）サイト」（仮称）は水深１８００メートルの海底に存在。５５０×３００メートルの範囲に、熱水を噴出するチムニー（尖塔（せんとう）状地形）やマウンド（小丘）を複数確認した。採取した鉱石の品位を分析した結果、平均値で銅４・７％、鉛７・６％、亜鉛６・０％などとなった。

沖永良部島沖の鉱床「銀水サイト」（仮称）は水深１１００メートルの海底にあり、熱水活動が３００×１００メートルの範囲に分布。採取した鉱石の品位の平均値は銅０・８％、鉛１３・９％、亜鉛１７・５％などとなった。